日本語科2期生張献さん

張献さんは1987年に日中学院日本語科2期生として日本語を学ばれ、その後、早稲田大学大学院を卒業し、北京大学で博士号を取得されました。現在、弦楽器芸術学者として中国各地で活躍されています。これまで学院の短期留学生への手助けや多額な寄付など、常に学院のために尽力されてきました。

この度、10年の歳月をかけて大著『欧美经典提琴图典』(上下二巻、上海人民美術出版社2017)と『世界制琴工匠辞典』(上下二巻、世界図書出版社2021)を出版されました。

“图典”は1,360頁上下二巻で構成され、1,250余の欧米のバイオリン製作家の貴重な作品と6,100の権威あるバイオリンの図版が収められています。また、”辞典”は221万字、2,100頁上下二巻で構成され、世界の12,300名に及ぶバイオリン製作家の芸術履歴及び4,260枚の貴重なバイオリンの商標が収載されています。

上書はこれまでに類を見ない好書で、中国国内外のバイオリン文化を広め、その歴史をたどり、バイオリン製作家などの「匠の精神」を発揚させ、各国のバイオリニスト及びその愛好者に貢献していくことでしょう。 張献さんより学院の図書室にも寄贈されましたので、バイオリン、弦楽器ご興味のある方はぜひ手に取ってご覧ください。